◆ひふみ神言
神代文字:天日草文字
【御利益】
除災招福のエネルギーを発する書術。万能なので、暗記・暗読して朝・晩には毎日礼拝することを習慣にすると、生涯の総幸福量がだんだん増えていきます。本人の知らないうちに、日々の生活が良い流れへと自然に変化していき、そのうち良きことがどんどん舞い込むようになります。
【解説】
この神字画は天日草文字(アヒルクサモジ‐阿比留草文字でも正しい)で書かれていますが、
ひらがなにすると
ひふみ よいむなや
こともちろらね
しきる ゆいつわぬ
そをたはくめか
うおえ にさりへて
のますあせへほ
れけ
と、書かれています。
熟練の者が書したこの神言を身に付ければ、あらゆる災いを祓い除けて、あらゆる幸福を招くという、強力な「除災招福」の効験があります。
なお「ひふみ神言」「一二三祝詞」といわれるこの「神言」は、古代では子供たちに数の数え方と文字・読みを同時に教える効率の良い教育法としても使われており、身体の弱い者や高齢者には健康法としても使われていました。現代人でも、一文を可能な限り長く息継ぎないまま一息で詠むととても優れた気功法になりますし、習慣にすると風邪やインフルエンザなどは、よほどのことがない限り縁が無くなります。「万(よろず)の災い」が幸(さち)に変わるとされる「ひふみ祓詞」にそのまま使われており、除災招福の大きなエネルギーを持ち、声に出すだけでも気持ちがすっきりします。
各地の神社においても神璽や守符、奉納文などに神代文字で用いられている神言です。SF映画に出てきそうな神域が特異な唐松山天日宮(あまつひのみや)で知られる唐松神社(秋田県)に継承された物部文書によれば、太古の時代には大祓の祭祀で天津祝詞の太祝詞の部分は「ひふみ神言」を祝詞として奏上していたとする伝承もあり、また物部神社(島根)や石上神宮(奈良)では、今でも実際に「ひふみ神言」が古くから続く祝詞として奏上されています。十種神宝の伝承と深く関係する祝詞でもあります。