◆アイフヘモヲスシ
神代文字:天津神字
【御利益】
人間の肉体エネルギーに対する招福の書術。トホカミエヒタメと対を成すとより良い効験が得られます。
【解説】
「アイフヘモヲスシ」は、古事記・日本書紀の記紀よりも古い古史古伝の一つ「ホツマツタヱ」に記載された「フトマニ図」にある、中心の円から2列目に坐す八神の頭文字で作られた神言のことです。アイフヘモヲスシの八神は、成長・拡大・膨張・増幅のエネルギーを持ち、神が人に与えた創造力、自らの喜びを広げる行動力、肉体を成長させ快楽を求める活動力、思考を自らの意志として実行させる精神力、受精・出産・成長・臨終までを通じた肉体のエネルギー、それらの源になる五臓六腑の内臓を司ります。この神言を書して身に付ければ、命ある者に「喜び・楽しみ」「願望実現」の効果があり、掲示すると見た者に福寿を招くとされています。
なお中心の「ア・ウ・ワ」神は天地創造のアメミヲヤ(天祖)神のことで、ア=天、ウ=神の最初の一息、ワ=地 を表しています。また外輪は三十二(ミソフ)神を表しており、人の容姿・寿命・多様な願望を司っています。
天照大御神/アマテラスを表す「アマテル神」が、このフトマニ図で吉凶を占おうと考えて自ら編纂の長となり、八百万(ヤオヨロズ)の神々に命じ万葉の情を歌に作らせて添削し、その中から百二十八歌を選んで太占(フトマニ)の紀(フミ)を著して占いの根源としました。古い伝承では、現代に伝わる御神籤(おみくじ)の起源の一つとも云われています。