2024/12/02
早いもので、今年も12月である。
なにかと細々とした用事が増える時期なので多忙な日が多く、そのため「師も走る」=師走と書くわけだが、昔の人は情景表現が上手である。
月末には全国各地の神社で「大祓」の祭祀が行われ、参加すると罪穢を祓い清めてくれる。なので、みなさんにもぜひ参加することを推奨しておきたい。
※事前に「人形」をいただいて依代として納めておくことでも同様の効験が得られるので、スケジュールの都合で参加できなければ最寄りの神社に問い合わせるとよい。
さて、ということで今回のコラムだが。
改めてにはなるが、テーマは「大祓詞」について述べておこうか。当流では復習がてらとなる人が多くいるのだろうが、時間が許す程度に一読お付き合いいただければ嬉しく思う。
まずこの「大祓詞」は、現代の日本語だと「おおはらえのことば」と詠むわけだが、それはなんぞや?となれば、ようするに強力な浄化のエネルギーを発する「祝詞/のりと」の一つである。
この大祓詞は、実生活に取り入れるようになってから「驚きの変化があった」という人が多い祝詞文だ。
例えば・・
今まで失敗ばかりだった起業家が、自らの浄化を目的に大祓詞を書写して氏神神社に奉納したら、少ない元手で始めた新事業が大当たりした。
ヒット作にまったく恵まれていなかった小説家が、ある時期から大祓詞を独唱していたら運命の編集者と出会い、あっという間にミリオンセラーの売れっ子作家となった。
ストレスから「うつ病」の診断を受けた若者に母親が「大祓詞」を毎朝壁越しに聞かせていたら、しばらくすると明るい好青年になって元気に外出するようになった。
etc、etc、、
共通するのは、浄化の作用により「我欲」が少しパワーダウンした、心根がキレイになって社会貢献に連なる考え方をするようにいつの間にかなっていた、等々と感じるようだ。
「心願成就」
「開運招福」
「身体健全」
「立身出世」
etc、etc、、
それら「人の希求する願い」が現世で叶うためには、神による助力が必要だとして、それを得たいとした場合に。この希求する者は「心身清廉」でなければ神の助力は得られない。
なぜか?(※ここからが今回のコラムにおける要点である)
心身が清廉でない者には、神のエネルギーが近寄らないからである。心身が清廉でない者は、神が「その者の存在を認知しようとしない」からである。だから「大祓詞」を書写・独唱・祭祀・念唱などの方法で用いて、とにかく「心身浄化」をするわけだ。
ついでなので、応用も記しておこうか。
大祓詞を書写する、それを音唱する、これだけでも効験は発揮されるが、おススメはこの音唱と「呼吸」をミックスして「呼吸法」としても活かすことだ。
当流の書生をはじめとする「関係者」であれば「ひふみ祝詞」でもすでに「呼吸法」を経験している人は多くいると思うが、それを大祓詞の祝詞文を使って長文化すると思ってもよい。
手順としては「たかあまはらに~」からはじまる大祓詞の祝詞文を「息を吸う」「息を吐く」という動作と連動することになる。
思いっきり息を吸ってから祝詞文を詠み上げ始め、息が続かなくなるまでできるだけ長く詠んで、息を吐き切ったら一区切りして、また息を思いっきり吸う。そして、続きの祝詞文を詠む、これを繰り返すわけだ。
現代版(基本形)の大祓詞で冒頭部分で記すと
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たかあまはらに~ かむづまります~ すめらがむつ~ かむろぎ~ かむろみの~ みこともちて~
やほよろづの~ かみたちを~ かむつどへに~ つどへたまひ~ かむはかりに~ はかりたまひて~
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たぶん、このくらいまで一息でいけるのではないか。
さらに続くならそれでよいし、もう少し短く区切った方がやりやすいならそれでも良い。マイルールなのだから、あなたがやりやすい区切りで決めればよい。
来年は「2025年」である。
来年から、人類には激動の一年一年が感じられるかもしれない。パラダイムシフトとはこのことか、と思う場面は次々とリアルになってくるだろう。その時に「大祓詞」や「ひふみ祝詞」などの祝詞文は、かなり役に立つ。
新年をぜひ、心身浄化をした上でお迎えなさりませ。
秀麻呂