2025/02/28
さて今号のコラムだが。
昨今話題の台湾有事について、トランプ大統領就任と前後して「バカげた論説」が蔓延していることもあり、さすがに「この者たちの論説は日本人に対していかがなものか?」と思っているので、修道とはほとんど関係はないのだが「知らないとカン違いする」ことでもあるし、根本的なことを交えて記しておこうと思った次第である。
沖縄と距離的にかなり近い通称「台湾」だが、これは「中華民国」が正式名称である。この日本にとって海上輸送における要衝の重要国家「中華民国」と中華人民共和国の間で、いよいよ戦争か?と、緊張感が高まっている。
しかし、この中華民国を巡る問題は、そもそも、どのようにして生じたのか?現代の日本人で知っている人は、さて、どれだけいるのだろうか?
WW2の終結後、軍事力も乏しかった中華民国。なぜ、中華人民共和国に吸収合併されず、今日まで事実上の独立を守ることができたのか?あなたは考えたことがあるだろうか?
そもそも「中華民国」存続の背景には、仁義のために命を捧げた日本軍人の活躍があった。この中華民国に限らず、WW2の戦中には、アジアの人々と現地の日本軍人が、現代の日本人が知らされてこなかった「絆」で結ばれていた地域は多いのである。
少し解説しておこう。
まず、WW2の太平洋戦線であった「大東亜戦争」だが、この「大義」自体は白人による搾取、植民地支配を受けていた「アジア諸国の解放」と「独立」であり、アジア圏における現代の「EURO」のような「連邦化」であった。
そして、WW2終結後の中国大陸では「毛沢東率いる人民解放軍」と「蒋介石率いる中華民国政府」の間で内戦が勃発した。米国と当時のソ連がそれぞれを支援しており、その軍事物資や経済支援、元を辿ると結局は同じ国際金融資本グループが担っていた。
これが「戦争ビジネス」のからくりであり、このビジネス・スキームは今でも変わらない。
結果として、人民解放軍に対して敗色濃厚となった中華民国の政府は、国家の存亡をかけて中国大陸から台湾島へ撤退した。
このままでは危うい、人民解放軍に台湾への上陸を許せば中華民国の名は滅する…絶体絶命の危機にあった蒋介石の元に「ある人物」が姿を現す。その正体は、旧日本陸軍の司令官で「根本博 陸軍中将」という人物だ。
敗戦国の司令官となった根本中将は、そこにある「戦争ビジネス」のからくりも当然に理解していた。中華民国が無くなれば、次はせっかく独立の道を歩みかけているアジア諸国がターゲットである。
そこで「釣竿一本」を持ち「漁民」に変装して台湾島に密航する。そして蒋介石率いる国民党軍の軍事顧問として、金門島の決戦を指揮し、圧倒的な戦力差のある人民解放軍を相手に、奇跡と呼ばれる見事な勝利を収めた。
根本中将の優れた軍事手腕により人民解放軍の台湾島上陸を防ぎ、現在に至るまで「中華民国の存立」が守られることになったわけだ。
このような戦前戦中の日本軍やその人物による偉業の記憶はWW2以降、まったく知られなくなってしまったのたが、本当は数多く存在している。というのも、現在の世界地図が出来上がった背景には、アジアの国々の独立のために我が身を賭して仁義を尽くした、多くの日本軍人の知られざる戦いがあったのだから、あたりまえだ。
そして、その姿はアジアの人々の記憶に強く焼き付いていた。片や本家本元である現代の日本人にはGHQのウォーギルトプログラムにより忘れさられてしまい、片やアジアの人々が代々羨望と尊敬の眼差しで語り継ぐ、日本人たちの偉大な足跡。
現代に生きる日本国民に知らしめるべきことには、このような「消し去られた記録」と「日本人の誇り」があるのだろう。
秀麻呂